2005年7月21日


 
        「守る立場のはずの人達が・・・」
     

 アマゾンから戻り、体調を調整するのに今回は時間がかかりました。
帰国日にギックリ腰になってしまい、24時間の空旅はつらいものがありました。
 アマゾンの現状は、なかなか改善されず、まるで“もぐら叩き”のように、問題があちらこちらから顔を出します。「なんでこんな大変な事をやるはめになったんだろう?」と正直思う時も多々ありますが、これも何かのご縁だと、あまり深く考えないようにしています。

 支援対象地域(18万平方キロメートル)で近年、密猟者が不法侵入し、マホガニーの乱伐や動物の乱獲が後を絶ちません。広大なこの地域は、小さな“先住民国立公園”を示す看板しか立っておらず、柵があるわけではありません。おまけに監視をしているのは、現地住民のインディオだけ。当局は予算もなく、そんなに力を入れて、森を積極的に守ろうという姿勢も感じません。それにしても、この広大な場所で、密猟者は的確にマホガニーや珍しい動物が生息する場所を知っているのか、私は以前から不思議に思っていましたが、それが解明する事実が今回、発覚しました。なんと!こともあろうかFUNAI(国立先住民基金)という、本来インディオを守っていかねばならない公の機関で働いている多数の人が、密猟者(かなり大がかりなシンジケート)から賄賂を貰い情報を流していたということです。それだけではなく、日本でいえば環境省のような所まで汚職があり、現在ブラジル政府はこの件を解明する努力をしているようです。

 加えて、シングー地域内で、大きなアメリカのNGOが、インディオを騙し、この地に群生する、珍しい薬草の採取(違法行為)をしていたという記事を私はブラジル滞在中に新聞で見つけました。
 ほとほと人間の愚かさを感じます。本来、アマゾンの自然やそこに暮らす人々の命を守る立場であるはずの人たちが、目先の金や地位に踊らされるなんて許せません!

 でも私はへこたれません。森の神々、精霊さんたちの声を聞き、地道に支援活動を続けていきます。



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