カヤポ族の受難
地方講演から戻ってすぐ辛いニュースがブラジル
から届いていた。詳細は定かではないが、カヤポ族の
居住区と外部の牧場主との間で、土地に関し争い
が生じているとのこと。双方が感情的になり、連邦警察
も関与し、非常に緊張が走っている。
このままだと両方に怪我人や死者も出る恐れがある。
既に出ているやも知れない。
500年前はインディオしかブラジルには存在しなかった。
先住の民であるインディオの殺戮を繰り返し、ブラジル
が繁栄していった。そしてまた今、理由はどうあれ
インディオを尊重せずに開発が進み、ジャングルが
消えていく。何ともやりきれない気持ちになる。
矢面に立っているラオーニとメガロンのことを考えると
胸が詰まる。
この原因を辿ってみると、経済優先のシステムが
浮き上がる。人の命、自然への畏敬の念を忘れ、私たち
文明人は心をどこかに置き忘れ進んでいる。
一人一人がはっきりした意志を持って行動する時が
来ている。ブラジルも日本も同じで、事が起きて初めて
人々が気づく。
今はまだこの争いの原因が分からないので、しばし
静観することにした。しかし、あまりの理不尽さが
明解になったら、私は自信を持って行動に移す。
南 研子
