Rainforest Foundation Japanホームへ特定非営利活動法人 熱帯森林保護団体(RFJ) Amazon Rainforest Foundation Japan

RFJとは

RFJの活動内容

RFJの活動内容について

RFJは、1989年5月の設立以降、年に数ヶ月の現地視察や、啓蒙・啓発活動の一環として、多くの協力者と共にアマゾンの展示会や学生、一般市民を対象とした講演会を日本全国で展開しています。

熱帯森林保護団体(RFJ)の支援対象地域 

amazonmapnew.jpg熱帯森林保護団体の支援対象地は、シングーインディオ国立公園およびカヤポ族居住区(以下PIX)で、1991年11月26日にブラジル政府が正式に承認したインディオ保護区であり、18万平方km(日本の国土の約半分)の 面積を有しています。


ブラジルの熱帯林は法的に認定されているインディオ保護区を除き、一部の自治体や国の管理地を別にすると、大部分は個人か企業が所有しています。


インディオ保護区では先住民の承認なしに開発をすすめることが禁止されているので、インディオ保護区を更に承認してもらい、拡大していくことが、今日の加速度的な熱帯林の減少の対策につながります。

 

シングーインディオ国立公園について


アマゾン川支流、シングー川流域に位置するシングー・インディオ国立公園はブラジル中央部に位置するパラ州とマト・グロッソ州にかかる18万平方km(日本の国土の約半分)の面積を占め、シングー地域、ゴロティレ地域、クベンコクレ地域、バウ地域に分かれている。バウ地域を除いた地域は1992年11月26日、永久インディオ保護区としてブラジル政府が承認した。ここは2万人、18部族(タングル、メイナク、ヤワラピチ、カマユラ、カラパロ、クイクル、マチプ、ワウラー、トゥルマイ、ナフクア、カヤビ、ジュルーナ、スヤ、チカウン、ゴロティレ、シクリン、チュカハマエ(カヤポ)、アウエチ、バウ)の先住民が暮らしている。


ブラジルのインディオ社会のほとんどが、キリスト教への改宗で、独自の文化が消滅してしまっている中、「最初の外部との接触が60年前とまだ日が浅いこと」「セルタニスクと呼ばれる接触官であったヴィラス・ボアス3兄弟が、この地にキリスト教を持ち込まなかったこと」で、現在までインディオの伝統文化が独自に継承されている重要な地域である。
また、この地域の気候はサバンナと熱帯雨林の両方を有し、氷河期にも緑が残っていたため、種の避難場所となり、地球上の生物遺伝子資源の約半分が生息するという、世界でもたぐい稀な地域である。


近年この地域の周辺では牧場造成、鉱物採掘場、大豆畑、また、石油の代替燃料として注目されているエタノールの原料となるサトウキビやトウモロコシの畑の開発が進んでおり、ここは陸の孤島のようになってしまった。


1992年までは政府機関であるFUNAI(国立インディオ基金)が全面的にインディオ保護を行っていたが、債務を抱えるブラジル政府は外貨獲得の開発事業を優先し、FUNAIの予算を年間、従来の75%に削減してしまった。現在、シングー・インディオ国立公園は公に認定された地域にもかかわらず、実質的な援助はNGO、他国政府などの資金的支援で補われているといっても過言ではない。

現地(ブラジル)での支援活動

(1)シングー国立公園およびカヤポ居住区における外部との境界線確定作業の資金提供<終了>
世界の熱帯林保護のモデル地区”シングー国立公園”設立後、外部との境界線確定に関わる具体的作業の資金的支援。

 

(2)熱帯林・先住民への支援事業(資金・物資・人的援助)

 

<熱帯森林保護活動実績>

  • 不法侵入者による野生植物の乱伐、野生動物の乱獲を阻止するための支援活動
  • 熱帯林に暮らす野生動物、植物の調査と保護活動
  • 現地住民協力のもと、不法侵入者による野生種乱獲の監視プロジェクト実施
  • ブラジル政府に対して以上のアドボカシー(提言)活動を行う

 

◆植林事業<終了>

支援対象地域内において密猟者により乱伐された植物(マホガニー、ピキ、ババス椰子等)を植林し、森林の再活性化生を目的とし行ってきた。
しかし、近年多発する自然発火により、2010年度より植林事業に区切りをつけ、見直すことを検討している。

 

不法侵入者への対策<現在は実施しておりません>


密猟者によって乱獲された豹の皮

多くの希少植物や、貨幣価値のある動物のすみかとなるシングー先住民保護区には、不法侵入者が後を絶たない。
広大な面積を有する保護区をまんべんなく監視することは不可能に近いが、緊急時の監視や調査のための機材などできる範囲の支援を行っている。

薬草調査

シングー先住民保護区は氷河期にも緑が残ったので種の避難場所となり、世界的に生物遺伝子資源の宝庫とも言われています。
しかし近年この周辺で先進国の需要に応じ急速な開発が進み、森は壊され大豆畑やトウモロコシ畑、牧場等に変わってしまい、先住民の営みも変化せざるを得ない状況に追い込まれました。いずれ貨幣を彼らの生活に導入せざるを得なくなるでしょう。

自然環境を崩すことなく、森の素材を用い収入を得る事業を模索する中、この地域は珍しい植物群もあり、多種多様な蜂が生息し、養蜂に適していることに着目し、養蜂事業に辿り着きました。
2010年より始まったこの養蜂プロジェクトはシングー国立公園内に居住する5部族(カラパロ、クイクロ、ナフクアー、アウェチ、メイナク)8集落が受益者であり、約2,500を対象者とする当事業は蜂の習性を利用して各部族の集落において養蜂技術を確立し、さらに植物との関連をより明解にすることで、総合的にそこに暮らす地域住民(先住民)の生活存続支援及び支援対象地周辺の自然環境保全につなげていくことが目的です。

始まったばかりですが、減少傾向にある植物種などが養蜂を通して明確になってきています。
すぐに結果が出るものではありませんが、継続的に記録資料を蓄積していきます。

 

◆教育事業<随時>

  • 先住民の子供を対象とした識字教育事業(学校建設、教科書の作成、文房具の提供等)
  • 先住民の教師を育成するための教師育成プロジェクト
  • インディオの長老や呪術師による伝統医療(薬草)を次の世代への伝承プロジェクト
  • インディオ女性を対象とした識字教育事業

 

RFJは、カヤポ族のリーダーであり、FUNAI(インディオ保護基金)のゴトロティレ地域の責任者であるメガロン・チュカハマエから「インディオ世界の知恵だけで、ポルトガル語もわからず外部の情報を知らずでは、次世代の存在が危ぶまれる。
数年後には必ず貨幣システムも入り、価値観も変化してくることだろう。時の流れに逆らうことは難しく、このままではブラジルの社会の最下層に従属せざるを得なくなる。
せめて共生の中で巾のある選択枝を子供たちに与えたい。

そのために、集落内に学びの場を設け、教師を招き識字教育を実施したいので是非力になってほしい。」という強い要望を受け、教育事業への支援を決断しました。
94年からの寄付金や助成金で6箇所(パナラ・カポト・カショエラ・クベンコクレ・プカヌ・パウ)に寺子屋風の学校を建て、FUNAIのメンバー、ブラジリア大学の専門家たちが独自の教材を作成し約500人のインディオの子どもを対象として実施しています。
過酷なジャングル暮らしにブラジル人教師の8割はマラリアに感染し、責任者のマリア・エリーザは20回以上発病していますが、20数年シングー地域を支援し、現地語も習得している彼女はこの識字教育を命がけで遂行しています。長老も伝統文化継承の授業で教壇に立ちます。

教室には子供達だけでなく、鳥やバクやアリクイ等も参加しての微笑ましい風景が見られます。
最終目的は自助努力により、自立への道として、インディオ自身による学校組織運営の樹立を行い、法的に認知されることです。
約10年間実施してきた教育プロジェクトが実を結び、インディオの教師も誕生しました。
支援対象地域の中央に位置するポスト・ピアラスに総括的な存在の学校を建設しました。
この学校ではコンピュータも導入しています。
学校建設費は日本政府が資金援助し、必要な機材一式は当団体が支援しました。
2005年3月18日に開校式を行いました。

■医療支援事業<随時>

  • 金採掘による水銀汚染中毒に苦しむ先住民への医療支援(終了)
  • 流行病の蔓延しているシングー地域の先住民に対しての医療援助(終了)
  • その他緊急時の医療援助

 

69年インディオを一掃するために、外部から天然痘、インフルエンザ、結核などの病原菌を意図的に持ち込んだインディオ担当官や地主により、一時的にPIXの人口は半分以下に減少しました。
当時の法務長官ジャデル・フェルナンドの報告書の内に、プロハンターにかかり逆さ吊りにされ、斧で身体を切り刻まれるインディオの女性や逃げ惑う子供をゲームのごとく撃ち殺している白人の写真も存在しています。
93年のヤノマミ族大量殺戮のニュースは世界中に流されました。
97年には突然シングーで結核が蔓延し、これも水面下で不穏な空気が漂っていましたが、このときもRFJは緊急医療支援を行いました。 ジャングル、野生動物、そして森の番人であるインディオの人々。すべての命の重さは、私たちと同じです。
遠いアマゾンの事件をたぐり寄せると、文明社会の便利で豊かな社会にたどりつきます。

 

◆経済自立支援事業

  • 農産物の販売による先住民経済自立支援
  • 養蜂プロジェクトによる経済自立支援

 

近年の急速な開発により、先住民の営みも変化せざるを得ない状況に追い込まれました。
以前は貨幣制度を導入することなく、主に狩猟採集を行っていましたが、現在、経済的自立を促進しなければならなくなっています。
自然環境を崩すことなく、森の素材を用い収入を得る事業を模索する中、この地域は珍しい植物群もあり、多種多様な蜂が生息し、養蜂に適していることに着目し、養蜂事業に辿り着き2010年より支援を開始しました。
シングー国立公園内に居住する5部族(カラパロ、クイクロ、ナフクアー、アウェチ、メイナク)8集落が受益者であり、約2,500を対象者とする当事業は、蜂の習性を利用して各部族の集落において養蜂技術を確立し、さらに植物との関連をより明解にすることで、総合的にそこに暮らす地域住民(先住民)の生活存続支援及び支援対象地周辺の自然環境保全につなげていくことが目的です。

願う養蜂専門家の協力のもと、開始に至りました。
養蜂事業の確立により安定的な収入を確保することで、さらに熱帯林の現状把握による保全活動へつなげていくなど、次なる段階へと展開できる可能性を含んでいます。

 

◆先住民文化保存事業<随時>

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  • 先住民の文化記録プロジェクト(ビデオ、本、CDの制作と展示会での紹介)

 

◆その他の支援事業<随時>

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  • 先住民のニーズがあり、緊急且つ需要がある物資(ボート、エンジンなど)の提供

 

◆水銀汚染対策プロジェクト<終了>

suigin.jpg92年と93年に郵政省ボランティア貯金助成で、カヤポ地域のバウ川流域近辺に点在する金採掘場から検出する水銀汚染の現状調査に現熊本学園大学教授の原田正純先生のご協力を仰ぎ、当団体が資金支援したブラジル医療チームにより92年のリオで開催されたグローバルフォーラムの席で現状を発表し事の重大さをアピールすることができました。

それ以前は発病してもマラリアだと片付けられていた水銀中毒への認識が大きく高まることになったのです。
(アマゾン川流域には3000箇所あまりの金採掘場があり、既にアマゾン川流域には不知火海(八代海)に流された800トンの水銀を上回る2000トンが放置され、被害が深刻化しています。)

国内での支援活動

(1)啓蒙・啓発活動
アマゾンの森林破壊や生態系、先住民の生活などについて、各地でシンポジウム・講演、展示会を行う。
スライドを使った講演会 カヤポ族のラオーニの講演会(修道大学/2007年5月)
要望に応じ、学校への資料提供、環境問題教室への資料、アドバイスの提供などを行う。

 

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スライドを使った講演会

 

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カヤポ族のラオーニの講演会(修道大学/2007年5月)

(2)ニュースレターの発行
季刊ニュースレター「おっこらい」(2010年8月まで)
季刊ニュースレター「あぱっさ」(2010年12月より)


(3)出版
・アマゾンの先住民の神話「世界をささえる一本の木」(福音館書店)
・アマゾンの現状支援の中で、インディオから授かった知恵、自然環境の現状についてのわかりやすい内容。2000年4月に当団体代表、南研子によるアマゾンの体験を綴った 
「アマゾン、インディオからの伝言」(ほんの木)を出版。
2006年11月に2冊目の著書「アマゾン、森の精霊からの声」(ほんの木)を出版。
2012年3月に当団体事務局長、白石絢子初のアマゾン体験エッセイ「アマゾン、シングーへ続く森の道」(ほんの木)を出版。 


(4)各種イベントの企画
だれもが気軽に参加できることを基本に、他のプロジェクトともつながり、国内外でのイベントを企画・制作する。
・現地のインディオ・リーダーや文化人類学者を招いたシンポジウムの主催
・レインフォレストチャリティーコンサート
・アマゾンの現状(文化、自然環境、政治状況etc.)を紹介するイベント


(5)物品販売
書籍、Tシャツ、コーヒー等の販売


(6)情報、文化の発信
アマゾンの文化の紹介(展示館、ミュージアムなどでの開催)

 

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1995年半蔵門「プチ・ミュゼ」においての展示会

 

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2001年サンパウロのSESCにてにおいての「メイナク展」

 

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「アマゾン、インディオ文化展」 (2007年5月/広島アステールプラザ)

 

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「アマゾンの侍たちー人間・自然・芸術ー」展(2007年7-9月/川崎市岡本太郎美術館)

 

(7)報道
”フリーゾーン2000” (衛星放送) ’93年 3月放映
”世界ふしぎ発見” (TBS) ’94年 3月放映
”日曜美術館” (NHK) ’95年 10月放映
”神々の詩” (TBS) ’98年 12月放映
” 生命38億年スペシャル「人間とは何だII」” (TBS) ’99年11月放映 
”「森の哲学者メイナク族」” (TBS?BS) ’00年9月放映
”「素敵な宇宙船地球号?円い村からの伝言?」” (TV朝日) ’04年9月放映
”「精霊が来た 長老と旅する女たち」” (フジTV)  ’07年10月放映